予想をはるかに超える人出です。

気の早い大きな鯉のぼりが春風に舞っています。
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「ちば眺望百景」に選ばれ、昨年3月には観光情報コーナーや地元の野菜販売、空港関連の
グッズ等を販売する「空の駅さくら館」がオープンするなど、今やちょっとした観光地です。


ここからは4000メートルのA滑走路や第1ターミナル、管制塔、駐機場が一望でき、週末は
もちろん平日でも大勢の人たちが訪れます。

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あいにく曇天でしたが、お花見と飛行機見物に繰り出した人々で「上野の山」並の賑わいです。
駐車場は臨時の駐車場まで満車状態で、付近の道路では時ならぬ渋滞が発生していました。

空港の中にも沢山の桜が咲いています。
外国からの旅行客が、着陸した旅客機の窓からはじめに目にするこの景色に歓声をあげて
いるかもしれません。

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次々と飛び立つ旅客機の合い間に、着陸する旅客機が頭上をかすめるように飛んできます。

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誘導路をゆっくりと進んできた旅客機が、滑走路の端で方向転換し、爆音を響かせて離陸
して行く様子は、航空ファンならずともテンションが上がる景色です。


空港の反対側の景色も素晴らしく、なだらかな丘陵地が続く中にゴルフ場やホテルが見えます。
所々に桜も見えています。


さくら館の下には遊歩道が整備されています。
少々アップダウンがきつい感じですが、汗を流すにはちょうど良い感じです。




桜並木の向こうから着陸態勢に入った旅客機がぐんぐん近づき、桜の花の中を突っ切ります。

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平成14年4月の「さくらの山」の記事の桜と見比べてください。
わずか2年で桜は見事に成長しています。
平成14年4月の「さくらの山」 ☜ ここをクリック
成田空港の周辺には、ここ「さくらの山」を含めて4ヶ所の展望台があります。
今回は、一気に残りの3ヶ所も廻ってみましょう。

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「東雲の丘」は四ヶ所の展望台の内、唯一B滑走路側にあります。
展望台と空港敷地の間には国道51号線が走り、後方は畑地が広がっています。
B滑走路が北側に延伸された時に設置された防音堤を利用しています。


「さくらの山」に比べると、空港内の景色が殺風景な感じがします。
今なお続く反対派との衝突を避けて、当初計画とは反対側に急遽延伸したため、滑走路
以外の施設が見当たらないせいでしょう。


この展望台は細長いデッキのようです。
人影もまばらで、ただただ飛行機が見たい人には嬉しいスポットでしょうね。

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着陸機は左側を目線よりほんのちょっと高く通過して行きます。

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A滑走路のように離陸待ちの飛行機が行列をするような景色はあまり見られません。
離陸・着陸のあとはしばらく静寂が滑走路上を支配します。
次はつい1カ月ほど前にオープンした「ひこうきの丘」です。


こちらはA滑走路の南端に位置し、芝山町の管轄です。


駐機場や格納庫、整備場が目の前に見えます。



東風・南風の場合は、離陸機が頭上を轟音と共に通過して行き、着陸機は遠く「さくらの山」の
方向から降下してくる様子を見ることができます。
西風・北風の時は、近くに離陸待ちの飛行機を見ながら、着陸機が接地時に出すタイヤの煙を
はっきりと見ることができます。


遥かに筑波山が見えます。
天気の良い日ならば、なかなかの景色でしょう。

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遠くに管制塔、近くには「航空科学博物館」が見えています。
最後は「三里塚さくらの丘」です。


こちらは「さくらの山」より前に設置された展望台ですが、空港工事の関係でフェンスに一部
視界が遮られるなどして、今ではすっかり「さくらの山」に人気を奪われてしまいました。




ただ、桜の季節には、見事な景色が広がる、知る人ぞ知る隠れた名所になります。
桜が満開となる数日間は駐車場が満杯となり、周辺道路に車の列ができるほどの賑わいです。

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普段はほとんど人影が見えない「三里塚さくらの丘」は、のんびりとした散策に最適です。
空港周辺の四ヶ所の展望台は、それぞれ違う顔を持っています。
天気や風向きによって、場所を移動しながら飛行機を眺めるのも楽しいものです。

① さくらの山 県道44号線を小菅から空港方面へ さくらの山信号左側
② 東雲の丘 国道51号線を佐原方面へ 十余三トンネル手前左側
③ ひこうきの丘 ①の信号を三里塚・千代田方向へ 航空科学博物館の手前右側
④ 三里塚さくらの丘 ひこうきの丘の手前右側

LCC専用ターミナルとして4月8日にオープンした第3ターミナルは、本館と搭乗ブリッジの
あるサテライトからなり、延べ床面積は約66,000㎡あります。
年間発着回数を5万回、年間旅客取扱可能人数は750万人を見込んでいます。

空港の外から見える第3ターミナルのサテライトへのブリッジです。

まだ周りの整備ができていないので、この景色がこれからどうなって行くのかは分かりません。



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同じ場所からの昨年8月の景色です。
8ヶ月後にはオープンしているのですから、急ピッチの工事だったようです。


急速に拡大するLCCですが、特に成田空港ではLCCのシェアが急増していて、今年の夏の
ダイヤでは発着回数のシェアが24%を超え、国内線だけを見ると約70%にもなる予定です。
もともと国内路線の少なさが問題とされていた成田空港ですから、70%といってもまだまだ
少ないのですが、それにしても急速な伸びです。



第3ターミナルへは第2ターミナルから連絡バス、または徒歩で向かいます。
一般車両が直接第3ターミナルに行くことはできません。
連絡バスは5~12分間隔で約10分の移動です。(第3から第2へは5分)


バスを降りるとエスカレーターで2階へ。
狭い通路をちょっと進むと、第3ターミナルビルの入口です。



さすがに電光掲示板の便数も少なく、カウンター付近にたむろする人たちも少ない感じです。

ジェットスターのカウンター。
ジェトスターの成田における発着回数は、国際線が週に32回、国内線が週414回です。
国際線はオーストラリアのメルボルンに本社がある、カンタス航空系のジェットスター社が、
ケアンズ、ゴールドコースト、メルボルンへの便を飛ばしています。
国内線はカンタス、日本航空、三菱商事、センチュリーリースの出資によるジェットスター・
ジャパン社が、札幌、関西、高松、松山、福岡、大分、熊本、鹿児島、那覇と結んでいます。
なお、ジェットスター・ジャパン社は6月から香港便をスタートさせます。

バニラエアは国際線が週84回、国内線は98回となっています。
国際線は台北、高雄、香港、国内線は札幌、那覇、奄美大島と結んでいます。
設立以来、曲折がありましたが、現在はANAホールディングスが全株式を取得しています。

スプリング・ジャパンは国内線のみで、週50回です。
「春秋航空日本」が社名で、中国の春秋航空が筆頭株主。
国内線のみの運行で、広島、高松、佐賀を結んでいます。
隣に見えているのは韓国のチェジュ航空で、ソウルとの間で週28回の発着となっています。
なお、有力なLCCのひとつであるピーチ・アビエーションは、全日空が筆頭株主であり、また、
グランド・ハンドリングを全日空に委託していることから、第1ターミナルを使用しています。





コンビニや書店など、7~8軒の店が並んでいますが、第1、第2ターミナルのような高級品
を扱う店はありません。
通路が陸上トラックのような感じがします。
これは行き先を分かりやすくする工夫であると同時に、案内板を少なくする(設置費の節約)
ためだと聞きました。

鉄道やバスの発券所があります。

国内空港では最大のフードコート。
450席があり、出店しているのは7店舗で、寿司、うどん、中華、ファストフード等、一通り
は揃っています。


フードコートの先は、もう出発ゲートです。
ゲート脇にあるお土産店も、地方空港のような名産品やお菓子類がほとんどです。


天井は配管が剥き出しです。
これも建設費を抑えて、航空会社の利用料を安くするための苦肉の策なのですが、これは
これで、なかなか味があるデザインだとも思えます。

アナウンスがあり、乗客が出発ゲートへと向かいます。
見ていると、思ったより中高年の方や外国人が多いようです。

通路に置かれているベンチは普通のものより幅が広く、ここで時間待ちの旅客が横になれる
ような配慮をしています。



帰りは第2ターミナルまで歩いてみます。
通路は曲がりくねっています。
歩くと15分はかかりますので、途中に何ヵ所か休憩用のベンチが置かれています。

第2ターミナルのすぐそばにある第3ターミナルですが、既存の建物や施設の間を縫って
通路が設けられてるため、大きな荷物を持っての移動はちょっとしんどいようです。
LCCが安い航空運賃の実現を狙うために行う工夫と同様に、施設を提供する側の成田空港
も智恵をめぐらせていることが良く分かります。
羽田の国際化が進む中、成田の地盤沈下が心配されていますが、この第3ターミナルが
旅客であふれるようになり、成田空港の再飛躍の起爆剤となることが期待されています。

ここはJRと京成の空港第2ターミナル駅です。
右側がJR、左側が京成になっています。

JRは単線区間になっているため、同じ1つのホームに上り・下りが入ってきます。
初めての人は混乱することが多いようです。
東京方面に行こうとしてホームに立っていると、空港行き(第1ターミナル行き)が
入線してきます。
線路の向こう側にホームがあるので、間違えたと思ってあわてて階段を上り、
向い側に行こうとしますが、そこは京成のホームです。
もう一度元のホームに戻ると、今度は東京行きが入ってくる・・・という具合です。
京成も同じ状態でしたが、北総線の乗り入れに伴ってホームの両側を
使うようにしたので、こうした混乱はありませんが、ホームの前後で本線と北総線を
使い分けているので、分かりにくさは解消されていません。
(空港第2ビル駅や成田空港駅についてはいずれ「鉄道・駅」のカテゴリーで書く予定です)

改札口を出ると検問があります。
パスポートや身分証明書を確認しています。
いつもここで荷物を広げ、しまってあるパスポートを探す人が通路をふさぎます。
最近はチェックも緩くなったようです。


駅のコンコースからターミナルビルに入ったところに、
2体の埴輪が立っています。
「芝山仁王尊」の埴輪祭りで知られる芝山町の出土品のレプリカです。

改札を出ると直ぐに外貨の両替窓口があります。
ここで簡単な手続きで両替ができます。


クリニックもあります。
ちょっとした町のクリニック程度のスペースがあります。

最近できたシャワールームです。
長旅の汗を流してさっぱりとして、家に会社にと向えます。
AM6:30~PM9:00の間使えます。
最初の30分が1030円以降15分ごとに520円です。
一番奥にコンビニがありますが、目立たない場所なので
空港関係者の利用がほとんどです。

コンビニの横の壁面に、良いサービスでお客様を“おもてなし”したスタッフを
表彰するボードがありました。
2階の美容室等がある廊下の奥にも同じボードがありました。

通りをはさんだ駐車場ビルの地下にはペットホテルもあります。
人間様のホテルロビーのような雰囲気です。

再び3階の出発ロビーに戻ってきました。

中央にステージが設けられています。
簡単な演奏会が開かれます。

成田空港のキャラクター、「クウタン」です。

2階にあった郵便局はここに移っていました。
規模はだいぶ小さくなっています。


警備員がセグウェイに乗って巡回しています。

床を掃除する機械です。
人が乗って走りながら清掃します。

7月20日にターミナル内にオープンするカブセルホテルの
モデルルームです。

内部は意外に広く、ゆっくり休めそうです。

3階から見える4階の壁面には、大きな壁画がかかっています。
加賀又造作の「日月四季」という題です。

電光掲示板の点滅が早くなってきました。
そろそろ出発便のラッシュ時間なのでしょう。

チェックイン・カウンターも忙しくなってきました。


出国手続きが終わると、そこはもう外国です。
手荷物検査を済ませれば、あとは搭乗を待つばかりです。
行ってらっしゃい!
空港は何度来ても飽きません。
デッキに出て飛行機の離着陸を見るのも楽しいですが、
私はターミナルビルのフロアやショップ、レストランの中で、
これから旅に出る人、帰ってきた人、の醸し出す混然とした雰囲気が好きです。
※いずれ第1ターミナルについてもショートトリップを
行うつもりです。

2階には銀行やカフェがあり、休憩にためのイスも多くあります。
1階の到着ロビーを見下ろせるように吹き抜けになっていますので、
フロアの面積はあまりありません。

全体に照明が暗く、静かで落ち着いた雰囲気なので、
出発までに時間がある人達がひと眠りする風景がよく見られます。

回廊のようになっている場所から1階の到着ロビーが見渡せます。

リフレッシュルーム、美容室、床屋が並んでいます。
この先に郵便局があったのですが、いまは4階に移っています。

喫煙コーナーです。
旅客機内は禁煙ですから、搭乗前に駆け込み喫煙です。
昔は機内に喫煙シートがありましたが、
愛煙家にとっては肩身の狭い世の中になりました。
次は国内線ターミナルに移動しましょう。

国内線ターミナルへ向かうコンコースは真ん中に動く歩道があり、
両側に広い通路があります。

搭乗ゲートへの通路です。
手荷物検査を済ませると、ここから先は小さな売店と軽食コーナーがあるだけです。
(こちらには2年以上入っていませんので、変わっているかもしれませんが・・・)

ターンテーブル前には誰もいません。
到着便が無い時間帯なのでしょう。
もう少し国内路線が増えると良いと思います。

それでも最近はLCCの乗り入れが増えてきました。
私が利用していた頃は、札幌、大阪、福岡、那覇へしか飛んでいませんでした。

LCCのチェックインカウンターは徹底的に省力化を図っています。
機械に弱い人は奥のカウンターで手続きをしていますが、
こちらの利用の方が圧倒的に多いのは皮肉ですね。

JALのカウンターは従来通りグランドサービス要員による手続きが主流です。
(カウンターは1階にあります)

搭乗機にはバスで向い、飛行機に横付けしてタラップを上ります。

1階に下りてきました。
到着ロビーです。
AゲートとBゲートの2か所のどちらからか到着した旅客が出てきます。
出迎えの人は到着便の旅客がどちらのゲートから出てくるか
チェックしておかないと大変です。

こちらがBゲート。

こちらがAゲートです。
到着便が少ない時間帯なので、閑散としています。

地元の野菜や花を売る小さなお店があります。
道の駅ならぬ「空の駅」です。


各地に直行するリムジンバスのターミナルです。
現在耐震工事のために、柱の全てがシートで覆われています。
バスを待つ人の表情は、“帰ってきた、やってきた”という安堵感や高揚感で、
3階の出発ロビーの人達とは違うように見えます。

国内線ターミナルの反対側のはずれにバニラエアのチェックインゲートがあります。
LCCの本格的な運航はまだ始まったばかりなので、いろいろな面で不便さが目立ちます。
LCC専用ターミナルの建設が進んでいますので、問題が解消されるのは近いと思います。

通関を終えた旅客がゲートがら出てきました。
周りには出迎えの家族、友人や小さなプラカードに名前を書いて待つ人達が
出迎えます。

続々と旅客が出てきます。
しばらくは混乱が続きます。
※明日は地階を中心に歩きます。
JRや京成で入ると、最初の駅が第2ターミナル、終点が第1ターミナルになります。
まずは手前の第2ターミナルをショートトリップしましょう。


空港には夢があります。
航空機の発着状況を知らせる電光掲示板には
世界の都市の名前が並んでいます。
行ったことのある都市の名前を見つけると、その景色がすぐに目に浮かびます。
まだ見ぬ景色を想像する、行ってみたい都市の名前もあります。

広い出発ロビーはターミナルビルの3階です。
旅行者のいろいろな想いが漂っています。

大きな荷物をカートに乗せた旅行者が行き交います。

チェックイン・カウンターの周辺にはいろいろなお店が並んでいます。
最近リニューアルした店舗が目立ちます。


出発ロビーの外側に高速バスの到着ターミナルがあります。
時間帯によっては荷物と人で大混雑する場所です。
天気が崩れてきて、辺りは暗くなってきました。
人やバスが少ないと、華やかな空港の雰囲気には似つかわしくない
寒々とした景色になってしまいます。

出発時間が近いカウンターは人がいっぱいです。
旅行への期待とちょっぴり不安が交錯する時間です。


団体の受付カウンターはまだ人がまばらです。
集合時間がまだなのでしょうか。
ロビーの中央では帰国する家族と見送る家族が写真を撮っています。
顔つきを見るとちょっとしたストーリーが見えますね。

4階はレストラン・ショップエリアです。
時間待ちする旅行者が、思い思いの時間を過ごしています。


外国人向けのおみやげを売る店が目立ちます。

強い雨が降ってきたので、残念ながら見学デッキには出られません。
コンコースの途中に、駐機中の飛行機が見られる場所がありますので、
今日はそこで我慢します。


第1ターミナルの見学デッキのように飛行機の離着陸を間近に
見ることはできませんが、天気の良い日には遠くまで見渡せる
気持ちの良いデッキです。

通路の端にフライトシュミレーターのゲームマシンがあります。
4階の通路から国内線ターミナル方向に向かう廊下の角にあるので、
直前まで行かないと見つからないため、ゲームをしている人は
あまり見かけません。(1回300円です)


軽食のコーナーやコンビニもあります。

出発ロビーには様々な安全上の配慮がなされていますが、
この大きな監視カメラには驚かされます。
見つけにくい場所に設置されていますから、威圧感はありません。

空が少し明るくなってきました。
長くなりますので、続きは明日にしましょう。
明日、明後日と3日連続でアップする予定です。
ところで、ここまで来て見学デッキからの飛行機を見ないのも残念です。
あらためて天気の良い時に出直してシャッターを押してきましたので
ちょっとご紹介しましょう。
見学デッキにでてみましょう。

滑走路が離れているため離着陸はあまり良く見えません。
その代りタクシーングする旅客機をじっくり見ることができます。
天気が良ければ遠く筑波山を見ることができます。



見えている長い通路は、搭乗ゲートへの通路です。
以前はここをケーブルカーのようなシャトルが走っていて、
“ああ、これから外国に行くんだ”という気分が味わえたものです。
明日は国内線のターミナルに向い、その後1階の到着ロビーをウロウロします。