成田ニュータウンが広がる西口があります。
今日は東口を見まわしてみます。

駅舎の正面には成田山の大提灯が掲げられています。
忙しく行き交う人達は見上げることもなく通り過ぎますが、
外国人の旅行客には如何にも“日本的”と映るようで、
立ち止まって写真を撮る姿を良く見かけます。

駅前のロータリーに向かって
スナック、立ち食いそば、観光案内所が並んでいます。
スナックと立ち食いそばは通勤客の朝食、夕食で賑わいます。

北側にはバス停、交番、本屋、レストラン等が並んでいます。
交番も成田風の造りです。
濃いオレンジ色の建物は本屋さんですが、
昔は確かお土産物屋だったと記憶しています。
広い間口の奥には食事ができるスペースもありました。

ロータリーの真ん中に立つモニュメントですが、
通勤で毎日のように利用していた頃には目にも入っていませんでした。

駅前から表参道へ入る角に歌舞伎役者の像が立っています。
高さ6メートルの塔の上では役者が鏡獅子を舞っています。
成田山と歌舞伎、とりわけ市川団十郎の「成田屋」との
結びつきを感じます。

停まっているバスは三里塚、多古を抜けて八日市場(現匝瑳市)に向います。
主に昔の三里塚鉄道や多古まで延びていた鉄道の跡を走ります。
九十九里の海沿いまで、鉄道が無い沿線住民には
「国鉄バス」の名で親しまれてきました。

駅舎を出て京成成田駅に向かう通路(現在は工事中で通行止め)の脇に
不動明王の分身と伝わる「不動の椎」が立っています。
樹齢700年の老大木ですが、今は工事現場のフェンスに囲まれて
根元は隠れてしまっています。
まさか切り倒されるようなことはないと思いますが、
ダンプが出入りし、重機がうなる中で、どんなに住み辛く思っていることでしょう。
工事が終わってフェンスが外された時には高層ビルが立ちふさがり、
日当たりがめっきり悪くなるだろうと心配です。
開発は必要でしょうが、
どうか、自然に優しい開発であって欲しいと願うばかりです。
成田って結構都会のイメージでしたが、そんなこともないんですね♪
成田は空港ができるまでは成田山以外にこれといったものの無い、
のどかな地方の街でした。
でも、知られざる歴史の街でもあります。
ブログでは空港に代表される近代的な街成田とともに、
歴史と信仰の街成田も紹介して行きます。