
滑河(なめがわ)駅はJR成田線の駅で成田から佐原、銚子、香取神宮に
向う途中の駅で、明治30年に成田鉄道の貨物・旅客駅として開業した、
歴史ある駅です。
大正9年に建てられた木造の駅舎は平成17年に改築されました。


日中は1時間に1~2本、通勤・通学時間でも2~3本の電車しか通りません。
1日の平均乗降者数は約1000人です。

駅舎のある右側が2番線、跨線橋を渡った左が1番線です。
上下線とも行き違いがある場合を除いて2番線を使います。


編成の短い電車ばかりですから、ホームの端は雑草でいっぱいです。


銚子行きの電車が入ってきました。


降りた人は10人あまり、佐原・銚子方面に乗って行った人は2人でした。

跨線橋の上から見た成田方面の景色です。
平成23年3月10日の午前11時ごろ、貨物列車の脱線転覆事故が起きました。
幸いけが人はありませんでしたが、静かな駅周辺は大変な騒ぎだったことでしょう。
ようやく復旧した翌日の午後2時過ぎに三陸沖の大地震、東日本大震災が起こり、
再び運行が中止されました。
長い歴史の中でも、この駅にとっては記憶に残る2日間でした。

1番線ホームです。
待合室は大正9年のものがそのまま残されています。

2番線の銚子方面に、猿山踏切があります。


1番線のホームにくっつくように鳥居が建っています。
ホームとの間には細い道が一本あるのみで、手が届きそうな近さです。
「天満宮」との掲額がありますが、資料によればここは「宰府天満宮」で、
以前の参道を鉄道と駅が横切ってしまったため、このような形になってしまった
ということです。

跨線橋から見た佐原方面です。
単線区間ですが、銚子までの間の駅としては比較的大きい駅です。
線路は佐原の先の香取駅から銚子方面と鹿島神宮方面に分かれて行きます。

電車が発車した後は、駅舎に人影はありません。


Suicaが使えるようになったのはつい最近、平成21年からです。
改札の向こうに天満宮の鳥居が見えます。

改札横の待合室はガラス張りの明るい雰囲気です。

コミュニティ・バスが乗客を待っています。
結局乗客のいないまま出発して行きました。

成田方面行きの電車の時間が近づいてきました。
ちらほらと乗客が集まってきます。
開業以来こうしたのんびりした日常が、この駅で繰り返されてきました。
※ JR滑河駅 成田市猿山265
徒歩15分の距離に「滑河観音龍正院」があります
龍正院 ⇒