
駅は成田市と芝山町の境界にありますが、所在地は芝山町になっています。
芝山鉄道株式会社の本社も駅舎内にあります。
千葉県や成田市、芝山町、日本航空などが出資する第三セクターによる運営で、
成田空港株式会社の連結子会社です。

芝山鉄道の始発駅は京成電鉄と共同利用の「東成田駅」。
東成田駅は地下ホームなので、しばらくはトンネルのような地下を走ります。

地上の明かりが見えてきました。

地上に出ると直ぐに高架になります。

車窓の直ぐそばに旅客機が見えます。
空港の敷地に沿って走っているようです。

終点の芝山千代田駅が見えてきました。
終点と言っても、始発の東成田を発車してから最初の駅です。
そう、芝山鉄道は東成田駅と芝山千代田駅間の一駅区間しかないのです。
自社で鉄道を保有する第一種鉄道事業者としては、
日本一短い路線なのです。
なにせ単線で2.2キロしかないのですから。

ホームの直ぐ先は行き止まり、まさに終点です。


運転業務は京成電鉄に委託しています。
京成成田から芝山千代田までの所要時間は10分、東成田からは4分です。
空港反対派の用地を避けるため、カーブがきつい個所があり、
時速35キロで運行されています。

ホームの待合室に埴輪人形が飾られていました。
芝山町は芝山古墳の埴輪に代表される「埴輪の町」です。
毎年11月には芝山不動尊を中心に盛大な「はにわ祭り」が行われます。

改札口の脇で埴輪のレプリカを売っています。
大きいものでも4000円でした。

駅前には大きな建物はありません。
少し離れたところにいくつかの航空貨物の会社や空港関連会社の建物が見えるだけです。

駅に隣接して小さな食堂があります。
観光案内所も兼ねた内部は、7~8人で満席になるカウンターのみですが、
通りかかるトラックのドライバーや空港で働く人たちが立ち寄っているようです。

観光地で良く見る定番の風景です。

道路を渡って空港の敷地に入る地下道です。
覗いてみたら直ぐ下に警備員さんがいました。

駅前のロータリーに大きな馬の埴輪が並んでいます。

空港の駅だけにどの馬も翼を持っていました。

芝山鉄道を太平洋岸の九十九里浜まで延長する運動が展開されています。
このあたりはJRや京成の成田方面から海岸に沿って走る総武本線を結ぶ
鉄道がありません。
延長は住民の悲願でしょうが、採算を考えるとなかなか具体的な動きが出ないようです。

ここではPASMOが使えません。


30分に1本の電車が入線してきました。
さっき乗ってきた車両と同じです。
同じ車両がひたすら往復しているようですね。

ホームからは遠くに管制塔が望めます。



東成田側のホームの端まで行けば、誘導路を移動する旅客機や格納庫入りする旅客機、
飛立つ旅客機が見えています。


再び電車に乗って成田まで帰ります。
乗客は見えませんが、警察官が1名乗っています。
空港反対派や過激派に対する警戒のためですが、本当にご苦労様です。

発車した電車の窓から優雅な旅客機を見ながら、東成田、成田へと向います。
※芝山千代田駅 山武郡芝山町香山新田字橋松
成田―東成田 260円、東成田―芝山千代田 200円