
「坂田ヶ池総合公園」の2回目です。
1回目をお読みになっておられない方は、できれば1回目からお読みください。
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「中央広場」を過ぎ、さらに公園の奥へと入って行きます。
10月も半ばとなると、そろそろ紅葉が始まります。

「芝生広場」に出ました。
遊具などはありませんがとても広々としていて、周りには桜が植えられていますので、
春のお花見には絶好の場所ではないでしょうか。


「渓流の径」に入ってみます。
狭い坂道が下っています。


池から流れ出る水が、小さな渓流を作っています。

渓流の終点には小さな公園があります。



ここから先は道路に沿った側溝になって、約1キロ先の印旛沼へと流れて行きます。
小公園のすぐ先をJR成田線が走って行きます。


戻りの道は流れの反対側を歩いてみました。
こちらを歩く人はほとんどいないようで、枯れ枝が散乱し、蜘蛛の巣が行く手を邪魔します。
でも、渓流の眺めは一段と良くなり、意外と深い谷になっていることが分かります。

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「芝生広場」には戻らず、山道を左手に進みます。
右手には木々の間から池の水面が見えていますが、道は徐々に池から離れて行きます。


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やがて、古墳が次々と現れてきます。
それぞれは良く見れば確かに小高く土盛りがされた古墳のようですが、木や笹が生えて
いて、説明の標識がなければ気が付かないでしょう。
これらは「龍角寺古墳群」と呼ばれ、現在確認されている古墳は114基に上ります。
発掘はあまり進んでいないため、不明な点が多いのですが、6世紀~7世紀にかけて
造られたものであるとされています。

突然、見慣れた景色が現れました。
「房総のむら」に入り込んだようです。
「坂田ヶ池総合公園」と「房総のむら」の一部がつながっていました。
この一帯は以前は「房総風土記の丘」と呼ばれていた辺りです。
房総風土記の丘 ☜ ここをクリック


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来た道を途中まで引き返し、⑥と書かれた標識を左に曲がって、坂道を下ります。
この標識は公園内のあちこちに立っていて、道に迷った時などに携帯で今いるところの
番号を知らせると、助けに来てくれるようになっています。
坂を下りるとアヤメやコウホネの群生地として知られる「水生湿生植物園」があります。

ここは池が入江のようになっていて、とても静かな雰囲気です。


少し進むと池の周回路に合流します。
向こう岸には「野鳥観察所」や「ガゼボ」が見えています。

あずまやの周りは「水生植物園」になっています。

池をぐるっと回って、出発点の駐車場が見えてきました。


「片歯の梅」です。
「その昔、坂田ヶ池に住む雄の大蛇が、毎年梅雨時になると土手を越えて長沼の雌の
大蛇に逢いに行きました。その度、田や家を守る土手が崩れてしまったそうです。村人
たちは、土手が崩れないようにするには人柱を立てた方が良いということを耳にしました。
そこへ、子供を背負った女の人が通りかかったので、この親子をふびんと思いながらも
埋めてしまいました。それ以来、土手は崩れることがなくなり村々は助かったそうだ。
ところが、いつの間にか埋めた場所の土手に、梅ノ木が育ちました。しかしその梅は、
実が半分しかないことから片歯の梅とよぶようになりました。その梅ノ木は、埋められた
時に子供が、半分かじったままの梅から生えたものだと伝えられています。」
(成田市ホームページ「坂田ヶ池総合公園」より)
伝承のわりにはちょっと物足りない大きさですが、細かいことは言わないことにしましょう。

遠くに成田・安食線のバイパスが見えています。


「花のテラス」と名付けられたスペースには、きれいな花時計があります。

この池には、周りの山から絶え間なく水が流れ込んでいます。




これからは紅葉のシーズン。
お天気の良い日に、ご家族で「坂田ヶ池総合公園」にお出かけになってはいかがですか?

※ 「坂田ヶ池総合公園」 成田市大竹1450