
この景色、どこだか分かりますか?

宗吾参道駅は酒々井町と成田市の境目近くにあります。(駅は酒々井町です)
昭和3年に「宗吾駅」として開業しましたが、当時の駅はトンネルの直前にありました。
昭和26年に「宗吾参道駅」に改称され、昭和57年に現在地に移転しました。
昔の駅は無人駅で、発車して直ぐにトンネルに入る景色は子供たちに人気でした。
地下に潜る上野駅を除けば、京成本線では唯一のトンネルです。

東口です。
とは言っても表示があるわけではなく、東西に2つある出入り口を私が勝手に呼んでいます。

東口にはまばらに人家があるだけです。

回送中のスカイライナーが停車しています。
こんな近くで、しかもこんな角度で見ることができるのは、多分ここだけでしょう。
鉄道ファンなら是非訪れてみたい場所のはずです。

階段を上って橋上のコンコースに出ました。
改札口は右側にあります。

2・3番線のホームです。
「日暮里・上野・日本橋・東銀座・京急線方面」と表示されています。
相互乗り入れで、都営地下鉄・京浜急行とつないで、三崎口まで直通で行くことができます。

昔の駅は踏切の向こう側、トンネルの入り口にくっつきそうな場所でした。

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トンネルの反対方向(上野方向)には、京成電鉄最大の車両基地が広がっています。
広さは103,947㎡で、240両の車両を留置することができます。
車両の検査、修理、塗装、洗浄などが行われ、運転手の養成を行う「京成電鉄研修所」も
この中にあります。

1番線に来ました。
2番線には上野行きの電車が入ってきます。
こちらのホームには「成田空港・東成田方面」と表示されています。


ホームから見える景色はのどかな田園風景です。

電車が発車した後の2つのホームには人影がありません。

駅から徒歩約5分で「酒々井ちびっこ天国」があります。
大きなプールがあり、開園期間は7月中旬から8月いっぱいです。
古い施設ですが複数のプールがあり、比較的すいていますから、電車で来ることができます
から子供連れには穴場だと思います。

日中の改札口は物音ひとつしない静かさです。
平成14年度の1日の乗降客数は平均2536人でした。
京成全駅69駅中の63位でしたが、それでも近年は宅地開発が進み、徐々に利用客が
増えているようです。

トンネルの脇を登って行く細い道がありますので、登ってみることにします。
このトンネルの上は成田市です。

すぐ脇をスカイライナーが走って行きます。
この時間帯はスカイライナーはスカイアクセス線を走っているはずですから、これは車両基地
から成田空港に向かう回送電車です。
成田空港駅からは乗客を乗せてスカイアクセス線を走って行くことになります。


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急な坂道を登ったところには京成電鉄の変電所がありました。




東口を出ると大きな鳥居が見えます。
駅を出てすぐのところには石灯籠があり、いかにも参道のような景色なのですが・・・。

昔の参道の名残でしょうか、道端に桜の古木が数本立っています。
この桜の反対側は成田市です。

宗吾霊堂へはひたすら坂道を登って約20分です。
宗吾参道とはいうものの、成田山のような参道風景があるわけでもなく、参拝客の多くは
隣の公津の杜や成田からバスで宗吾霊堂に向かいます。
「宗吾参道駅」はのどかな田舎の駅の風情です。
※ 「宗吾参道駅」 印旛郡酒々井町下岩橋432-1