今年で26回目になるのですが、私は今回が初めての見学です。

大本堂前の会場での「千願華太鼓」という、千人の(本当にそのくらいはいました)
太鼓の合奏(?)が祭りのスタートです。
大本堂前の広場は本当に広いのですが、参加する人達が会場に太鼓を運びこむと、
一面に敷き詰められている玉砂利が全く見えません。

まだ開演までには1時間もあるというのに、周りには見学の人達でいっぱいです。

いよいよ開演です。
みんなバチを高く掲げてスタンバイです。

千人の合奏は想像以上の大迫力です。
地響きのようなその大音量は、おなかの底にまで響きます。

沖縄から参加のグループです。

市内からだけでなく、全国から参加したグループが、
次々に立ちあがってパフォーマンスを繰り広げて行きます。

小さな女の子たちのグループもいます。

アフリカからも2名だけの参加でしたが、独特の太鼓の音を
会場に響かせてくれました。

昼前からは8カ所の会場に分かれて、それぞれのグループが演奏します。
これは埼玉県の武蔵越生高校の太鼓クラブです。
梅林で有名な越生だけに、法被には梅の花が描かれています。

小田原の相洋高校は小田原提灯片手に「おさるのかごや」を演奏し、
その若者らしく、はつらつとしたパフォーマンスは大きな拍手を浴びていました。

陽も傾き、風が冷たく感じる頃、千年夜舞台が始まります。
大本堂前の舞台では数々の賞に輝く都立深沢高校が、
大勢の観客の前で息の合った演奏を繰り広げていました。

太鼓奏者として世界的に有名な林 英哲さんが
大太鼓にバチを入れる頃には陽も沈んで、
照明に照らし出された舞台には幽玄な雰囲気が漂います。

その雰囲気の中でライトに浮き上がり、時には強く、時には弱く
太鼓を自在に操る林さんの演奏に、観衆は深く吸い込まれて行きます。

演奏はいつまでも続きます。
素人でもその体力の強さが分かる凄まじい演奏です。

境内の隅々まで力強い音は拡がって行きます。
太鼓がこんなにも豊かな表現力を持った楽器だとは、
ついぞ気が付きませんでした。

西参道からの帰り道、釈迦堂の扉は閉じて人影もありません。
静かな釈迦堂の周りにも、今日一日成田に鳴り響いた太鼓の音が、
小さく残っているような気がしました。
太鼓祭りの二日目です。

2日目は太鼓パレードです。
成田のゆるキャラ「うなりくん」を先頭に、JR成田駅から成田山の総門まで、
表参道を沢山のグループが太鼓をたたき、踊りながら、練り歩きます。

ひょっとこやおかめ、いろいろなお面を付けた一団が
沿道に鈴なりになった見物客を笑わせます。

元気の良い若者の一団は、担いだ太鼓を振り回しながら進みます。
勢い余って見物客の中へなだれ込みそうです。

意外と女性のドラマ―(?)が多く、男性よりにこやかで元気に見えます。

大人たちに交じって子供たちも一人前の顔をして行進していました。

沖縄のグループは二組。
指笛を鳴らし独特の掛け声で進み、沿道から拍手を浴びていました。


大きな獅子が2頭、近寄ると子供たちが怖がりもせず顔を撫でています。

神奈川県の桐蔭学園のチームが通り過ぎて行きます。

トリニダード・トバコ発祥のスチールパンのバンドが、
和太鼓とは違う音色を響かせて行きます。

パレードが通り過ぎ、見物客が帰りを急ぐ中、
小さな駐車場に設けられた舞台で、九十九里の「黒潮太鼓」の子供たちが
太鼓をたたいていました。
立ち止まる人は少なく、舞台の前には20人ほどの観客しかいませんでしたが、
一生懸命演じています。
十年後の太鼓祭りでは、きっと凛々しい姿で大きな太鼓をたたいていることでしょう。
1週間後には「山車祭り」でまた賑やかになりますが、
「太鼓祭り」が終わった成田山と参道には、暫しの静寂が戻ります。
※成田太鼓祭り
毎年4月の第2土曜と翌日曜日の2日間開催されます。
今年は第26回となりました。
成田駅からの表参道の数カ所に舞台が設けられ、土日の両日とも
1時間に1回のパフォーマンスを見ることができます。
土曜日には千願華太鼓、千年夜舞台が大本堂前で行われます。
見学は無料ですが、原則として立ち見です。(夜舞台のみ、一部
有料指定席の椅子あり)
日曜日には駅前から総門前まで太鼓パレードがあります。
てか、ものすごい人の数!!
アフリカの人達が気になります(笑)
アフリカの太鼓は乾いた音で、広い会場でも良く響いていました。
話しかけたがったのですが、遠い上に人が多すぎて・・・
今週末は「成田山車祭り」です。